園長 近藤 知子
白百合幼稚園は昭和50年4月に地域の子どもたちの健やかな成長を願って創立者杉野次郎によって設立されました。その2年前の昭和48年には姉妹園のいそやま保育園が開園しており、幼稚園と保育園が連携しながら30年以上にわたって地域の乳幼児保育を担ってまいりました。
私たちは子どもたちが大人になった時、自分のためではなく人のため、社会のために役立てる人間になってほしいと願っています。そのためには、幼稚園生活の中で友だちの気持ちが分かるやさしい思いやりを持った子に育ってほしいと思います。
しかしながら、幼児期にいくら「友だちにやさしくしましょうね」と言ってみてもなかなか理解できるものではありません。やはり、幼稚園での遊びを通じて、さまざまな経験や感動を自分自身が直接味わうことによって相手の気持ちが分かってくるのです。又、自分で考え、自分から学ぼうとすることも大切です。なぜなら、人から言われて受身的に行動するのではなく、自分から行動できる子には、周りのことを考える余裕が生まれるからです。
私たちはすべての子どもたちの無限の可能性を信じ、子どもたちの日々の成長に感動し、共感しながら、一歩づづ子どもたちと共に成長していきたいと考えています。
白百合の子どもたちは広々とした園庭でいつも元気いっぱい遊びます。自分で好きな遊びを見つけ、集中して遊べるよう教師はその子の状況に応じた環境を設定します。そして、指導するのではなく助言者としてその子の持っている能力や個性を引き出し、自分で出来たという達成感、充実感が得られるよう見守っていきます。
YOKOMINE式(YY式)の実践によって教えられるのではなく友だちの姿から刺激を受け、自分でやってみようという意欲が持てる子に育てます。
あたたかい手づくり給食で、素材本来の味を体験します。苦手なものでも食べやすく調理されていて「自分で食べられた」という自信を積み重ねていきます。食事を通じて人とのかかわり方やマナーを身につけ、人に対するやさしい思いやりの心を育てます。